実家の片付けとDIYの始まり 後編


自室を片付ける為の道のり

4.5畳の部屋から父の荷物を出すとしても、まず移動先を確保しなければなりません。ところが余っている部屋などなく、各所に父の仕事の荷物が溢れている状態です。

この頃、既に母は二階に上がるのが辛くなっていたので一階で寝ていました。その為、両親が使っていた二階の8畳の寝室を父の部屋とし、各部屋にある父の物をそこに移動させることにしました。その為、自室より前に、既に汚部屋の両親の寝室を片付けないといけません。そして出来れば今後綺麗を保てるように仕組みを作る必要があります。


汚部屋になる理由と解決法

片付ける前にまず、汚部屋になった原因と、どうすれば綺麗にした部屋をキープできるかを考えます。

リビングは数年前まで、少ししかなかった洗濯物が、貝塚のようにいくつかの山になっていました。母が洗濯後に服をしまいに二階に上がるのが辛くなったことが原因だとすぐにわかりました。一階和室に母の嫁入り道具のタンスがあるのですが、機密性が高く、衰えた母の力では開けられない状態で中身はほぼ空で機能していません。今後のことを考えれば、二階に洗濯物を持ちながら何往復もする、ということは母には難しいことがわかります。そして父は相当面倒くさがり。元気過ぎて毎日忙しくしていますが、わざわざ洗濯物を二階に持って上がるなんてことはしません。お風呂の際に取りに行くのも面倒くさがります。解決法は一つしかありません。リビングか隣の和室に収納スペースを作ること。

そして両親の寝室は、クロゼットに入りきらない服が床置きされ山になっていました。一度着た服と綺麗に畳んだ服がバラバラに山積みになっています。寝室の方の解決法は不要な服を捨てクロゼットを整理すれば殆どが片付きます。母が一階で寝ることは確定なので部屋を埋めるダブルベッドをシングルに替えれば、部屋がかなり広くなり、4.5畳部屋の半分を埋める父の仕事道具も移動できます。


やるべき事をリストアップ

●不要な服や物を捨て管理できる量に減らす

●汚い服や布団で使う物は洗濯する

●父の部屋の押し入れ、クロゼットの中身を整理する

●父の部屋用に、ベッド下の収納が多く取れるシングルベッドを買う

●両親が使っていたダブルベッドのフレームを二階の6畳洋室に移動

●二階6畳洋室にあった父の仕事道具を父の部屋に移動

●一階の和室にある大量の父の仕事道具を父の部屋に移動

●父の部屋にあった洋服ダンスを一階の和室に移動

●二階4.5畳にある父の荷物を父の部屋に移動

●リビングの服を一階和室に置いた洋服箪笥へ収納する


順番に動かさないと移動ができないので、事前準備を徹底し、まるでパズルのように頭を使いました。


片付け開始

自宅から実家へ、一週間滞在、帰宅、を何度も繰り返し、全て片付けるのに2ヶ月以上はかかりました。ゴミ袋20袋分は物を捨てたと思います。

捨てた物の半分以上は服でした。シミ、黄ばみ、汚れ、古くなった服、10年以上着てない普段着など。昔の人はもったいない精神で古い服が捨てられないので、代わりに私が容赦なく捨てました。父は私の勢いに若干引きながらも、私が来てくれるのが嬉しくて協力してくれていたのも良かったです。

母が元気だったら捨てたらダメと言って進まなかっただろう片付けも、調子が悪かった為に特に口だしが無かったのも良かったです。両親は休みの度にどこかに出かけ写真を撮っていました。気に入って捨てられなかった古い服は写真で見れるので問題無い筈。


下の写真は片付け途中の両親の寝室の様子です。この後、父の書斎兼寝室へと生まれ変わりました。父も仕事がしやすくなったと喜んでいました。


母の変化

父は汚い部屋でも気にならないようでしたが、母は汚いとストレスが溜まるタイプです。徐々に片付いていく部屋を見て嬉しそうにしていました。両親の寝室のクロゼットから母が昔使っていたカビだらけのバッグが出てきて、どうするか悩み、保留にしていたのですが、片付けが終わってから三ヶ月後くらいに見せて、どうしたいか聞いたら、全部要らないから捨ててと言われました。昔の母なら取っておいてと言ったでしょうが、部屋を綺麗にした後だったからか、捨てて良いと言われたのが印象深かったです。


こうして、無事、自室から父の物を全て出し、古いシングルベッドを解体・破棄ができました。漸くここからDIYがスタートできます。


つづく。

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cadmium

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