スライド蝶番の選び方


スライド蝶番には、全かぶせ、半かぶせ、インセットという3種類のタイプがあります。また、キャッチ付、キャッチ無しという機能の違いもあります。


キャッチについて

閉まった状態を保持する場合はキャッチ付。風が吹いたらふらふらとしちゃうものは、キャッチ無し。基本はキャッチ付がおすすめで、既存の家具の蝶番を差し替える際に、磁石などでキャッチが付いている場合はキャッチ無しでも大丈夫、という認識で間違いないと思います。

値段は殆ど変わらないので、設計段階でしっかり買う種類を把握しましょう!


かぶせの種類について

次に、かぶせについて説明します。

簡単に説明すると

  • 全かぶせ……側板に扉がほぼ全てかぶる
  • 半かぶせ……側板に扉が半分ほどかぶる
  • インセット……側板に扉がかぶらない

前回の記事で書いた、下の写真の吊戸棚で使ったものは、半かぶせです。

これは、実際取り付ける前は全かぶせの方がオシャレじゃないかと勝手に想像してたのだけれど、仮に置いて見てみたら、両端が壁の場合は、断然、半かぶせの方が綺麗におさまって見えました。全かぶせだと違和感が出ていたので、壁に接する面は、半かぶせがおすすめです。


では、全かぶせはどんな時に使うのか、というと、側板の横に壁がない場合です。

インセットは、側板にかぶると付けられない状況の特殊な場所で使用します。

サイズについて

26mm、35mmなどさまざまなものがありますが、おすすめは35mmです。種類が豊富で安価な為、色々な蝶番を選べます。(セット販売も35mmのものしか売っていません)


取り付けるに必要な工具について

座ぐりカッターという、電動ドライバーの先に取り付けられるカップがはまるよう穴をあける工具があります(ホームセンターで700~1000円くらい)。サイズは様々ですが、上に記述した通り35mmのものを買うことをお勧めします。

私は最初、26mmのものを買い使用していたのですが、大型家具を作ることになりたくさんの蝶番を買うことになった為、結局35mmの座ぐりカッターを買いなおしました。(昔からついつい小さいものを買ってしまう習性があるので、工具については失敗が多いです)

扉の板の厚さについて

基本的に35mmの蝶番を選ぶ場合、15mm~20mmの扉の厚さが必要です。それより薄いと、座ぐりカッターで穴を掘る時に扉に穴が空いてしまいます。15mmでもぎりぎりなので、15mmの場合は慎重に進めていきましょう。


ネジ穴について

扉がファルカタ材のように軽いものであれば側板に止めるネジ穴が2つのものでも良いのですが、集成材のように重いものは、4つネジがあるものがおすすめです。

大きな扉について

2m近い扉は、スライド蝶番を4個使って扉を設置します。2個では支えきれないので、扉のサイズに合わせて、蝶番の個数を増やしましょう。


スライド蝶番は買う前にしっかりと計画を練る必要があるので、ご注意ください。

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cadmium

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